Cyndi Lee先生のことを紹介している
米国版Yoga Journalの先日の記事です。
Facebookでも紹介したものになります。
一気に和訳してシェアしたい気持ちですが、
勝手に訳していいものかわからないので簡単な紹介と長い感想だけ。
「あなたのヴィンヤサフローをスローダウンするべき9つの理由」
Cyndi Lee先生は私がヨガの指導者トレーニングを
受けた最初の先生です。
アライメントを大切にする
ヨガシークエンスのクリエイティブさは、
当時マットの上の世界で
たくさんのものの見方を教えてくれました。
私の母とほぼ同じ世代で、
現代を生きる年配の女性。
ヨガを通して自分自身と体と精神と
いい関係を築いている女性だと感じました。
この米国版Yoga Journalの記事では、
そんな彼女が長年のヨガの実践を経て
(ヨガだけが理由ではないと思いますが)
自身の身を少しづつ蝕んでいった怪我について触れています。
長年気にしていた股関節の痛み。
今年になって病院で診てもらった時には
かなりひどい関節炎であることがわかり、
右の股関節は軟骨がほとんどなくなってしまっていたそう。
(そして軟骨は再生しないので両方リプレイスメント手術に…)
「これは決して一夜で起こったことではない」
とCyndi Lee先生。
この怪我は、自身の代名詞である
「ヴィンヤサヨガ」や
マインドフルネスの実践内容と、
自分の体との関係とを、
まるごと見直す機会をくれたと話します。
(そしてCyndi Lee先生による「Slow Flow: Sustainable Vinyasa Yoga for Life(人生のための持続可能なヴィンヤサヨガ)」のオンライン講座の紹介につながります)
*補足 ・Cyndi Lee先生は元ダンサーで昔は有名ミュージックビデオの振り付けなども担当するほどでした。ヨガだけでなく、ダンサーとして体を使っていたキャリアもある女性です。
・痛みがあっても何もしていなかったわけではなく、フェルデンクライスメソッド、鍼灸、マッサージ、など今までの経験を元に色々試したそう。でも今回ばかりは一向によくならずに、むしろ悪化するばかりだったとか。
このCyndi Lee先生の記事に限らず、
最近私が感じていることに
「ただただ動ければいい、ポーズができればいい、はもう時代遅れになっていくなぁ」
というのがあって、少し安堵感さえおぼえています。
どうしても物質的なマインドでいると
「カタチ」を求めてしまうけど、
まずは「ナカミ」なんですよね。
ヨガなんて最初からそのはずなのに、
現代では「柔らかさ」「ハードさ」「きれいさ」
「ポーズができるかできないか」「ポーズの優劣」
「痩せるかどうか」などという色眼鏡で
みられてきたようにも思います。
これは現代人のマインドや、
国民性がからんだメンタリティーが
反映せざるを得ない部分なのかもしれないね。
でも、それもいま変わりつつある気がしています。
この記事で「ヨガで怪我をする人口は、残念ながら増えるばかり」とあります。
これは本当にそう。
実は、私自身も数年前にある講師の方の
ヨガレッスンで危険なアジャストを受けて
股関節をすごく痛めてしまった経験があります。
この話は長くなるので割愛しますが、
この経験から学ぶことがたくさんありましたし、
その後の自分のセルフケアや
ヨガ以外の実践にも大きく活かしています。
(最初は残ると言われた後遺症は、ありがたいことに今はほとんどありません)
しかし、怪我も学び、だなんて美談にはしたくなくて、
ヨガで怪我なんて本来はナンセンスです。
Ahimsa(アヒンサー: サンスクリット語で「非暴力」)
という実践がヨガの教えの中にあります。
これは他者に対してはもちろん、
自分自身に対してこそ実践していきたいものですね。
結局、自分自身をどう扱っているかが、外の世界に反映されますから。
私は正直「一生ヨガを続けるんだ!」と
意気込んでいるわけではないけど、
歳を重ねて髪が白髪になったときも
「なんとなく良くて続いちゃったな」って
マットが部屋にころがってたりして、
自然に苦なく生活にあったら幸せだな、と思っています。
いまだって、そのはじまりの延長にいる感じです。
サステイナブルであれば、
難しいことではないのですよね。
ということで、なんとなくしあわせに続いている
ヨガの練習とレッスンに今日も行ってきます。
井出順子
P.S. Cyndi先生のコメント
「普段の生活で苦しいことは十分にあるから、ヨガマットの上でだけは苦しまないようにしてるの」と以前インタビューで話していたのが印象的です。
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